島々アーティスト紹介コーナー⑦ ハワイ
海外リゾートと言えば今でもハワイが挙がりますね。ハワイは全体が島だけで構成されるアメリカ唯一の州であり、8つのメイン島と100以上の小島で構成されてます。現在、ハワイの人口は約130万人でアジア系は40%に近い多数派となっており、現州知事も沖縄系三世のデービッド・イゲさんが務めているほどです。一方でハワイアン(ハワイ先住民族)はかなり減少しているため、いまは6%未満です。
ハワイは2カ国語が公式言語になっている州です。ひとつはもちろん英語、そしてもうひとつはハワイ語。
ハワイ語とは、ネイティブのハワイアンが話していた、ポリネシア諸語に属するタヒチ語と同じ系統の言語。ハワイ語の特徴は言葉を表記する文字を持っていなかったことがあげられます。情報伝達は口承がすべてでした。伝統的なチャント(Chant)はハワイ語で歌ったり踊ったりしながら神に祈るもので、ハワイアンにとっては「神への祈り」です。このチャントはたくさんの種類がありますが、今回は神様へ祈る宗教的なもののメレオリ(Mele Oli)を使い、『大海原のソングライン』劇中で演出したケクヒ・ケアリイカナカオレオハリラニさんを紹介します。
彼女は本作で唯一、音楽と楽器を使わずミュージシャンであり、またハワイアンの祈祷師でもあります。彼女は子どもの頃からおばあさんのそばでチャントを勉強してきました。本作で披露した「Ke Haʻa Lā Puna」は伝統的なハワイアンの朗唱(声高く読み上げること)であり、メレオリの一部です。このメレオリは、海と風に舞うように見える自然の動き歌詞に書き込み、神様に捧げます。ケクヒさんの話によると、メルオリは人間がこの世界に存在しているあらゆるもののリフレクション(反映)であることを思い出させる、とのことです。
#大海原のソングライン
#音楽ドキュメンタリー
#ドキュメンタリー
#南島民族 #ハワイ #ハワイアン #ケクヒ
#ケクヒケアリイカナカオレオハリラニ