島々アーティスト紹介コーナー⑧ パプアニューギニア
パプアニューギニアはオセアニア州に属し、10,000近くの島から成り立つ島嶼国家です。現在の住民は様々な民族から成っており、主にメラネシア人、パプア人、ネグリト人、ミクロネシア人、ポリネシア人などで構成されています。また、パプアニューギニアは世界で最も言語の豊富な国と言われていますが、最も言語の消滅の危険が高い国でもあります。険しい山岳地帯や湿地帯に阻まれて、各部族間の交渉が少なかったこともあり、小さなコミュニティが独自の文化と言語を発達させました。その結果、パプアニューギニアに存在している言語の数はなんと、800以上にもなります。
パプアニューギニアには1,000を超える文化的な集団が存在すると推計されています。その中で、音楽は各文化を最も代表するものです。例えば、「KUNDU MAMBU」はパプアニューギニアの伝統社会を表す狩猟の様子を歌と踊りで表現したものです。「ASIKO, PNG」とはブーゲンビル島のブイン地域のお祝いの歌で、「PNG」と題する愛国的なテーマ曲の前に導入曲を入れて、パィアス・ワジの振り付けを伴って演奏します。
パプアニューギニアにはただ1つの自治州があります。この自治州は2000年に設立され、ブーゲンビル島、ブカ島とその他の周辺の小島から構成された州です。今回紹介するのは、プアニューギニアのブーゲンビル州に住んでいるセラウ族(Selau)のコヤワさんです。セラウ族は伝統的な先住民族であり、彼らが使っている言葉はハリア(Halia)というオーストロネシア語系の言語です。実は、独特の声と強力なライブパフォーマンスを持っているコヤワさんは村の最高責任者の息子です。彼は本作のために、オリジナル曲を作りました。しかも、その曲は、森の中で歩きながら、監督のティム・コールさんと一緒に笑いながら、完成した作品です。コヤワさんにとって、音楽と部族の文化は生まれつきのものであり、それをメロディーにすることで、自分の霊感(spirit)を確かめることができます。
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