あらすじ:
1970年代、多くの台湾人はアルゼンチンへ移民として渡った。50年以上異国の地で苦労して働き続けた彼・彼女たちが、家族や友人に別れを告げて台湾へと帰ってくることになった。しかし、人は簡単に長く住み続けた土地から離れられるものだろうか?
国とは何か?家族とは何か?私たちはどうやって自分たちのアイデンティティを見つけるのか?
激動の移民史を通して、監督は台湾とアルゼンチンの間で複雑に絡まるアイデンティティと郷愁の姿を描き出す。
作品背景:
アルゼンチンと台湾は地球の正反対に位置する国同士です。戒厳令下の台湾では多くの人々が新天地を求めて各地へと移民しました。特に1970年から1980年にかけてはアルゼンチンが南米での最大の移住地となりました。移民の道のりは困難を極めましたが、それでも多くの台湾人がアルゼンチンへ移り住み、80年代から90年代にかけての全盛期にはその数は四万人近くに上りました。そして移民の第二世たちはメキシコや南米各地に広がり、台湾と南米をつなぐ文化的な架け橋となっています。
在アルゼンチンの台湾領事館によりますと、2000年以前には在アルゼンチン台湾人は三万人ほど居ましたが、2001年の経済危機以降は二万人まで減少しました。このアルゼンチンから居なくなった人々、つまり「帰還移民」こそが本作の主人公たちです。
スタッフ
監督、プロデューサー:Marcos Guillermo Rodríguez
共同プロデューサー:黄インイク、Pablo Mazzola
ラインプロデューサー:林玟君
製作:Notlob Producciones
共同制作:木林電影有限公司