この度、 新型コロナウィルスの影響を鑑みて、 劇場公開に加えて同日よりオンライン映画館「仮設の映画館」での配信が決定しました。
さらに公開を記念したイベントを 、 オンラインと劇場の両方で開催いたします。
まず公開前日7月 31日(金)には夜 21時より、台湾最南端・パイワン族「カパナン集落」から生配信「ミニライブ+トーク」を開催いたします。 出演は、本作にも出演し印象的に歌声も披露している歌手アルイ(戴曉君 Sauljaljui)。そして、監督のティム・コール、プロデューサーのバオバオ・チェンがトーク出演いたします。
アルイは、 2020年中華圏のグラミー賞と呼ばれる台湾の「金曲奨」に「アルバム賞」「原住民語アルバム賞」「原住民語シンガー賞」「編曲者賞」に 4冠ノミネートされた注目女性歌手。彼女の歌声のオンラインで聴くことができる貴重な機会となります。
続く翌日の公開初日8月 1日(土)は、劇場トークイベントとして、 シアターイメージフォーラム 上映後に、批評家の金子遊さん 、東京文化財研究所音声映像記録研究室長の石村智さんをお呼びしてのトークショーを開催いたします。
金子さんからは、本作に寄せて コメントも 寄せて頂きました 。
ぼくはブルース・チャトウィンの著書『ソングライン』のファンです。この映画は、まさに太平洋やインド洋にオーストロネシア人の「ソングライン」があったことを、歌と音楽で教えてくれます。
約5000年前に台湾を出発し、ポリネシアやメラネシアを経て、遠くイースター島まで達したという、アウトリガーカヌーと伝統航海術による旅。
彼(女)たちの歌声、楽器の演奏、ダンスがセッションのなかで重なるとき、島々をこえて共通のDNAが目をさまし、ぼくらの身体を興奮で震わせます。
そして、8月 10(月・祝)には、「 Small Island Big Song」大集合と題して再びオンラインイベントを開催いたします。
出演は、台湾からティム・コール監督、プロデューサーのバオバオ・チェン、出演アーティストであるチャールズ・マイマロシアは オーストラリア から、アレナ・ムーランがマレーシアから中継します。そして、日本から本作に深い共感を寄せて下さったピーター・バラカンさんが、司会として登場し、同時中継でトークを繰り広げます。オンラインでも楽しめる世界のアーティスト出演者の制作秘話や制作者の思い、またアーティスト 2人による、本編のなかに創作したオリジナル曲を生中継で演奏を予定しており、見逃さないオンラインイベントです。
新型コロナウィルスが猛威を奮うなか、海外へも渡航できない状況が続く昨今、 この映画と共に 、太平洋を渡る壮大な 音楽の旅路に出てみてはいかがでしょうか。劇場の音響設備でご覧いただくのはもちろんのこと、ご自宅等の音響環境で、また違う映画体験を楽しんでいただければ幸いです。